ゆいレールの高架下を埋め尽くすランナーの列を眺めていると、年の瀬の空気がふっと広がる。NAHAマラソンは、走るだけの大会ではなく、年末の風物詩として定着した“一年締めくくりのお祭り”。絶え間ない沿道の応援と、それを受けて走るランナーたち。そして清々しい朝の光。眺めても、走っても、そこにはそれぞれのNAHAマラソンがある。

ゆいレールの高架下を埋め尽くすランナーの列を眺めていると、年の瀬の空気がふっと広がる。NAHAマラソンは、走るだけの大会ではなく、年末の風物詩として定着した“一年締めくくりのお祭り”。絶え間ない沿道の応援と、それを受けて走るランナーたち。そして清々しい朝の光。眺めても、走っても、そこにはそれぞれのNAHAマラソンがある。

11月に開催されたリゾテックエキスポ。アリーナいっぱいにブースが並び、企業、自治体、大学、スタートアップがひしめき合う大規模イベント。この展示会では、県内外・海外の企業が集まり、IT・DXの最新ソリューションを紹介していた。沖縄の産業を一段上へ引き上げる「DXの交差点」のような場になっていて、観光向けのソリューションから、セキュリティ、地域産業の高度化までビジネスのヒントや最新動向を学べる場としても非常に充実していた。

本部町備瀬の集落を抜ける道。両側に立つフクギが風を受け、影を落とす。家々の壁に葉が触れ、光を散らしていた。観光の道ではない。ここでは、人と木が当たり前のように寄り添っている。静けさが深く、言葉を置く場所もない。潮の匂いがかすかに届き、遠くで子どもの声がした。この風景も、少しずつ変わっていくのだろうか。

朝の光が山の稜線を越え、やんばるの森を照らしはじめる。静かな空気を切り裂くように、選手たちが一斉に走り抜けた。光を弾くフレーム、アスファルトに響くタイヤの唸り、そして流れるように続く隊列。「ホビーレーサーの甲子園」と呼ばれるこの舞台は、挑む者全ての誇りと情熱が交差する場所。やんばる路を駆け巡るその姿は、まるで風そのもの。ほんの数秒の通過なのに、その瞬間だけ、世界が止まって見える。

色鮮やかな紅型衣装に身を包んだ人々がゆるやかに進む「琉球王朝絵巻行列」。 艶やかな花笠が風に揺れ、三線や太鼓の音が響き渡る。 行列の姿は、琉球国王や王妃をはじめ、中国皇帝使節団「冊封使」に伝統芸能団が続く。 沿道には多くの人が集まり、ゆったりとした舞とともに、古都・首里の面影が通り全体を包み込む。 秋晴れの空の下、鮮やかな紅と金の衣装が陽光にきらめき、沖縄の誇りと歴史を静かに伝えていた。
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第20回を迎えたうるま市エイサーまつり。うるま市施行20周年の節目となる今年は、姉妹都市からもパレードが参加し、横綱闘牛の行列も加わった。太鼓の音が宵の空気を揺らし、通りが一つの舞台に変わる。普段は車の往来が絶えない安慶名交差点、県道75号もこの日ばかりは太鼓と掛け声が響き合い、街全体が祭りのリズムに包まれる。市内各地区の青年会が次々と演舞を披露し、観客の拍手と歓声が波のように広がる。

恩納村の国道58号線沿いにある「シーサイドドライブイン」。海のすぐ側にあって、どこか懐かしい雰囲気を漂わせる老舗のレストランの黄色いカレー。カレーは一般的に黄色いんだけど昭和の懐かしい黄色。たまにふと思い出し迂回して立ち寄りたくなる郷愁誘う味わい深い一品。レトロ感満載の店内にビーチサイドを眺めながら過ごすひと時は疲れも癒す。

国頭村の森に囲まれるようにして建つこの巨大なヤンバルクイナ像は、実物の約15倍の大きさを誇る展望台。森の中に突然現れるその姿は、まるで伝説の鳥のような存在感を放つ。内部は展望施設になっており、やんばるの自然を一望できると同時に、絶滅危惧種ヤンバルクイナへの関心を高める啓発の場にもなっている。自然とのスケール感の違いを感じながら、この特異なランドマークに立ち寄ってみるのもいい。

沖縄本島の最北端、国頭村の突端に位置する辺戸岬は、青く澄んだ東シナ海と太平洋の潮がぶつかる断崖絶壁の地。眼下には隆起サンゴ礁の岩肌と複雑に入り組んだ海底地形が広がり、晴れた日には与論島まで望むこともできる。岬の上には展望台や祖国復帰闘争碑が立ち、歴史と自然の両方に想いを馳せることができる場所でもある。強い海風が吹き抜けるこの岬に立てば、島の終わりというより、どこまでも広がる海の始まりを感じる。

国頭村にそびえる安須森(アスムイ)は、琉球開闢の伝説を宿す神聖な山々として古くから知られている。約2億5000万年前の石灰岩層が隆起し、長い年月をかけて雨風に侵食されたことで生まれたこの地形は、世界最北端の熱帯カルストとしても貴重な存在だ。切り立つ岩肌に張りつくように繁るソテツや亜熱帯の植生は、まさに自然が生んだ彫刻のようで見るからに神々しいばかりか、畏怖の念さえも抱かせる圧倒的な景観を肌で感じさせてくれる。
