森に佇む巨大ヤンバルクイナ

国頭村の森に囲まれるようにして建つこの巨大なヤンバルクイナ像は、実物の約15倍の大きさを誇る展望台。森の中に突然現れるその姿は、まるで伝説の鳥のような存在感を放つ。内部は展望施設になっており、やんばるの自然を一望できると同時に、絶滅危惧種ヤンバルクイナへの関心を高める啓発の場にもなっている。自然とのスケール感の違いを感じながら、この特異なランドマークに立ち寄ってみるのもいい。

沖縄本島最北端の岬にて

沖縄本島の最北端、国頭村の突端に位置する辺戸岬は、青く澄んだ東シナ海と太平洋の潮がぶつかる断崖絶壁の地。眼下には隆起サンゴ礁の岩肌と複雑に入り組んだ海底地形が広がり、晴れた日には与論島まで望むこともできる。岬の上には展望台や祖国復帰闘争碑が立ち、歴史と自然の両方に想いを馳せることができる場所でもある。強い海風が吹き抜けるこの岬に立てば、島の終わりというより、どこまでも広がる海の始まりを感じる。

熱帯カルストの聖地

国頭村にそびえる安須森(アスムイ)は、琉球開闢の伝説を宿す神聖な山々として古くから知られている。約2億5000万年前の石灰岩層が隆起し、長い年月をかけて雨風に侵食されたことで生まれたこの地形は、世界最北端の熱帯カルストとしても貴重な存在だ。切り立つ岩肌に張りつくように繁るソテツや亜熱帯の植生は、まさに自然が生んだ彫刻のようで見るからに神々しいばかりか、畏怖の念さえも抱かせる圧倒的な景観を肌で感じさせてくれる。

ヒージャー汁で元気チャージ

沖縄のスタミナ料理といえば、やっぱりヒージャー汁!見よ、この堂々たる佇まい。独特の香りとコクのあるスープ、そして骨付きヤギ肉の歯ごたえと旨み。獣臭を嫌がる方もたくさんいるが、これこそが沖縄が誇るスタミナ飯!これを食べると、「あぁ、沖縄に生きてるなぁ」と実感する。初めての人には少しクセが強いかもしれないが、これがクセになる。「疲れたときはヒージャー汁」と言う人も多いのもうなずける。

阿嘉島の贅沢ランチ!

座間味村漁協直売店・阿嘉島店にて――
トレイに載せられて出てくるのは、なんと新鮮そのもののマグロ中落ちが骨ごとドン!と豪快に並べられた“中落ち”。スプーンですくって、ご飯に好きなだけのせていくという、夢のようなセルフサービススタイルです。、骨付きのままドンと登場!スプーン片手に、自分で中落ちを豪快にすくって、好きなだけご飯にのせる贅沢スタイル。打ち上げビール片手に、潮風を浴びながら味わうこの一杯。これぞ、島時間の醍醐味。

海の島に棲む鹿

阿嘉島の浜辺を歩いていたら、木陰から一頭の鹿がひょっこり現れた。
この鹿は「ケラマジカ」という固有亜種で、慶良間諸島にしか生息していない貴重な動物だという。かつては、戦時中の食糧難などで激減し、絶滅寸前にまで追い込まれたこともあった。現在では天然記念物として保護され、ゆっくりと個体数を回復しているらしい。阿嘉島、慶留間島、外地島などに分布し、なんと無人島の屋嘉比島にまで泳いで渡ることもあるというから驚きだ。

宮古島まもる君に再開

交差点の先に、今日も立っていた「まもる君」。宮古島ではすっかりおなじみの交通安全人形だ。無言で道行く人を見守るその姿は、どこか頼もしくもあり、ちょっとユーモラスでもある。今回は㈱大栄生コン近くで発見。青空の下、まっすぐ前を見据える姿に、思わずこちらも背筋が伸びた。

プロ野球公式戦in那覇

プロ野球の公式戦が沖縄で開催されるのは、年に1カード(2試合)のみ。この日は西武ライオンズ vs オリックス・バファローズ。会場はセルラースタジアム那覇。日の入りが遅い沖縄では、試合開始は18:30と、通常より30分遅めのスタート。満員のスタンドに鳴り響く指笛、ビール片手に声援を送る観客たち。プレーが動くたびにどよめきが走り、夜空の下に広がる臨場感。沖縄でしか味わえない、特別な野球の夜。

試行錯誤と木屑の結晶

昨年の春、設計から始めて週末ごとに少しずつ作業を重ね、ウッドデッキを造った。設計から資材の運搬、施工まですべて自力で行い、設計変更や微調整を繰り返しながら進めた。水平器では中央を示していても、土間の歪みが作業を難しくし、調整には苦慮したが、なんとか許容範囲で無事完成にこぎつけた。フクギの木立に囲まれた木の香りと風通しのよい空間が、静かな佇まいを生んでいる。

石垣のシーサーたち

かつての沖縄の家々には、こんなカラフルでコミカルなシーサーは見かけなかった。素朴で質実な造形のシーサーが、屋根の上や門柱の上から家を見守っていた。観光地としての沖縄が広がるにつれ、今では色鮮やかなオブジェのようなシーサーが民家や土産物店に並び、訪れる人々の目を楽しませている。それでも、その根底にある「守り神」としての役割は今も変わっていないはずだ。